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January 26, 2007

My Stratocaster 2

 まずはネック合わせから始まった。
 自分の好みに合わせて、厚さや幅など握っては削り、また握っては削り・・・っと数回調整して納得いくものにしました。
 ネック材に関しては、彼の選別のもとにチョイスしたハードメイプルを使用。
 一般に、ボディ材での音の変化など良く聞かれますが、ネック材の違いも音色に大きく影響するものと思います。経験的にボディ材と同等に音色変化のパーセンテージを占めるものと感じます。
 お次はボディの塗装っ!
 ま、お決まりですが、ラッカーで薄~く塗ってもらいました。色は「Dakota Red」! ちょっと変ったのが良いかな、と・・・。
 せっかくの1ピースだったので、木目の見えるサンバースト系も勧められたんですが、強行しました。
 
 そして約一ヶ月後に完成の知らせが!
 「出来たよ~!」っと彼の元気な声が電話から響く。
 電話を切る間も惜しんで店へ向かったのは言うまでもない。
 出来上がったギターを引き取りに行くと、挨拶もそこそこに彼はニコニコしながらギターを取り出してきた。
 「ぐははは~、良いの出来ちゃいましたよぅ。うんうん、ハカランダがね、いいアジ出しちゃってると思いますよ」
 とかなんとか言いながら、真新しいギターを手渡してくれる(けっこう大袈裟なとこがあるからな、彼・・・) そして歯槽、いや試奏タイム・・・。

 Red

 う~む、良いぞ、良いぞっ!
 生音が良く響いてる・・・アンプを通してもこのニュアンスが変らずついて来る感じ!
 「どう?どう? いいでしょ、ね。」
 さっきから、嬉しそうに弾いている俺を、同じように嬉しそうに眺めてた彼が聞いてくる。
 「いやぁ良いよ! たぶん今まで弾いたことあるストラトで一番だよ!」
 「でしょ、材もそうだけど、細かいパーツもけっこう拘ったからね。ここはね、アレでぇ、それはあーでしょ・・・・」
 うわっ、長い説明が始まった。
 はなし好きな彼は、こんなギターの説明をしだすといつもより長くなるのは分かっている。が、こんな日は特別なのだ。かなり長い間二人で喋っていた覚えがある。

 こうして出来上がったギターは、10年近く経った今でも大きなトラブルも無く、元気な音で鳴っている。
 彼が言うには「初めから良い音で鳴っていないギターは、何年経っても良い音はしないよ」である。
 まったく同感である。つまり、材の経年変化によって音質は変るが、これは単に音が『鳴って良くなる』と言う意味ではないと思う。
 特に最近の楽器に言えることだが、鳴ってない楽器がそれ以上に極端に鳴るようになる事はあまり考えられないのだ。
 もし弾きこんで古くなると音が良くなるんであれば、古い楽器はすべて音が良いってぇことになる。 ま、言ってみれば、鳴らない楽器を上手く売ろうとしてる楽器屋の売り口上でしかないとも思える。
 
 
 昨日は、そんなギターを手がけてくれた彼の三回忌であった。
 ちょっと冷たい風が吹く中、そんな事を思い出しながらお墓参りをしてきました。
 友人たちとお墓を囲み、彼との昔話を楽しむ。ある者は結婚の報告をし、またある者はギターの話を始める・・・。
 あ~ぁ、あんたが居なくなちゃったからさ、またギターのメンテナンスは自分でするようになっちゃたよ。そ、あんたと知り合う前みたいにさ、シコシコやってますよ。
 でも、あんたに色々教えてもらったからさ、ずいぶん上手くやってると思うよ、あはは。
 あ、ギターね。もちろん元気だよ! だいぶボディーにキズは付いちゃったけどね、大丈夫。ずっと大事に弾くからさ、あはは~!
 

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Comments

ジャカランダの紫の花を見るたびに、私はkenさんのこの話を思い出しましょう。

Posted by: NOVA | January 26, 2007 at 06:43

最近、訳あって昔の刀工のことを調べてました。
彼らも有名であってもなくても、日本の優れた技術を集めた刀という物を残していったんですね。
ケンさんのお友達も、ケンさんというギター侍に傑作の一本を残していったんですね。カッコいいじゃないですか。

オギテツ

Posted by: ogitetsu | January 26, 2007 at 09:08

◆NOVAさん
そうそう!アメリカでは「ジャカランダ」ですよね(笑)
LAあたりじゃ、キレイな花を咲かせてますね~。
この種を総称し一般に“Rose Wood”と呼びますが、日本では“紫檀”とも呼ばれてます。
ところ変れど、ローズだの紫だの、不思議なイメージの湧いてくる名前の付いた木ですね。
昔は本当に紫がかった色をした木材だったようですが・・・茶色にしか見えない!
花のイメージなんですかねぇ・・。

◆ogitetsuさん
ま、他にも彼はいっぱい作ってますから・・・
もちろん、ボクにとっては貴重な一本ですけどね、あはは!

ぎ、ぎたー侍って・・・汗

Posted by: ken-sann | January 27, 2007 at 00:21

ギター戦士ケンさんのブラジリアンローズウッド
めちゃくちゃかっこヱヱなぁ
しびれるわー

ダコタレッドて
ユデダコの赤を想像してまうわー

そや
「真っ赤っか」は英語で「レッドッド」やでーて
大西ユカリがゆうとったよ

Posted by: inざーぎ | January 27, 2007 at 01:40

◆ inざーぎさん
あはは!
大西ユカリさんのV、見せていただきました♪
元気ですね~。

ユデダコ・・・そうです
ご想像通り、その色で合ってます
そんな色してるギターです
でも、吸盤はありません

ぎ、ぎたー戦士て・・・

Posted by: ken-sann | January 28, 2007 at 02:03

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