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October 17, 2005

Gibson J-45 partⅣ

 またまたアコギのつづき。
 今回はナットの交換をした。ナットって言うのはヘッド側の弦を乗せる部分で、やはり直接弦が触れる場所であるため、材質や溝の加工具合で音が変わってきちゃうトコです。
 
 予定通り、牛骨製のナットに変更する。
 また、これが取れないんですよ、付いてるナットが・・・。
 なにしろ、接着剤でガッチリ、バッチリ引っ付いてやがる。まずは塗装が剥がれないようにカッターでキズを入れる。そして少しづつ、やさしく、強く叩く・・・むやみにひっ叩いたりするとネック側の木材が割れてきちゃうのでヤバイ。
 もうちょっと取れ易い接着剤とかないのかねぇ?絶対に交換したい所だもんな、これは。なんてブツブツ言いながら作業は進む・・・。
 ぱきっ!・・・をっ、ちょっと剥がれてきた。
 ん~、やっぱし・・・すこし木がはがれた・・・ま、修正できる範囲なので、このくらいは勘弁だな・・。
 無事?取り外し成功。
 で、これからがまた時間がかかる仕事なのです。

   j_nat1
    弦が完全に埋まっちゃってるとこがありますよね↑
    これぢゃダメなんです。材もいまいちっすよね。    

   j_nat2
    こんな感じで作業はすすむ↑ そ、手前の四角いホネが
    加工前のブツです。

    完成はこんな感じです↓
   j_nat3

 ふひゃ~、どうにかでけました。ん、我ながら良い出来だ・・・ふはは。これでブリッジとナットが牛骨製に変わったわけだ。
 肝心の音は?
 ちゃ~んとしてますって、いい感じで鳴ってくれます!でも、ギブソンっぽいガツガツ感は少し消えちゃったかな? ま、その分リッチな成分が増えたっつー感じですかね・・・??

 で、今回ちょっとした発見・・・知らなかったのは俺だけか?
 それはですね、ブリッジの固定方なんですが、通常ギブソンのこのタイプはブリッジをボルト&ナットで固定しているんです。 J-45、J-50、J-200とかね。
 そんで、このナットがたまに緩んでしまい、不要なビビリ音が出ることがあるんです。せっかくのメンテなので、一応緩みのチェックでもしといたろか?っとサウンド・ホールから手を突っ込みガサゴソとブリッジ裏あたりを撫でまわすと・・・・ありゃ?無いっ!
 あるべき場所に在るものが無いっ!ってぇことは不良品?
 うううんんん、どうしたものか? もともとトップ材に穴あけて金属ボルトで留めるってのがこのタイプのギブソンの嫌なとこだったのだが、通常在る物が無いとなるとハナシが違ってくる。
 おかしい!って事で、輸入代理店の山野楽器へ問い合わせをしてみた。

 「あのですね、ボルトがないんですよ、そ、あの、留めてるやつが・・・」
 「失礼いたしました、それは失敗作です。我慢して使ってけろ」・・・な~んて事は無かったです・・・はは。

 実は数年前から仕様変更があり、ブリッジの接着強度が上がったためボルト留めは廃止になったそうです。
 ホントかな? 数十年間も同一の仕様で作られてた物が、そんな簡単に仕様変更するのかな?
 まぁ、アコースティック楽器としては良い方向へいったと思うのだが、本当に強度が上がってるのかが気になるとこです。
 多少の疑問も残るが、まぁ良しとするか。

 現在ヴィンテージとして売られている「J-45」は1950~1970年代の物が多い。そう、作られてから50年以上経っても「ギター」として音を奏でてくれる魅力に変わりは無い。
 この、俺が手に入れた「J-45」は果たして50年後にもちゃんとした音を響かせ、弾かれているんだろうか?
 今回交換した部品も経年変化できれいに変色してもらいたいものだ、これも自然素材の楽しみのひとつ。
 そんな変化を遂げたギターを50年後にも俺が弾けてれば嬉しいが、たぶんそこまで生きてないでしょ、私ぁ。
 でもこのギターは残って、誰かが弾くことになる・・・のかな?

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Comments


 ボク 70年も前のNational弾いてるんですけどね
 弾くたんびに
  ああ これまで何人のヒトがコイツを弾いたのだらうか
 て よく考えます
 ボディがボディですから
 これから100年経っても
 誰かが弾いてるんでしょう
 いやま それだけのハナシなんですけど
 いい楽器ゆうのは
 いい職人はつくって
 ほて それをある時期あるニンゲンが預かってるだけのような
 延々と受け継がれていくような
 そんな気がする
 今日この頃でございます

Posted by: がちゃこ | October 17, 2005 at 22:11

あ、がちゃこさん!
コメントありがとうございます、恐縮です。

本当にその通りですよね!
ぼくのはそんな大そうなギターでは無いんですけどね。
やはり受け継がれていくような楽器になってもらいたいです。

そ、それにしても70年前のナチョナルて、さすが持ってるもんが違いますね!!
今度ブログにアップして下さいよ~!

Posted by: ken-sann | October 18, 2005 at 00:06

いやぁ~綺麗な仕上がりですね。
僕は不器用なので絶対に真似出来ません。
僕もLG-1を牛骨にしなきゃな。

Posted by: Sleepy | November 01, 2006 at 12:36

■ Sleepy さん
おっ、LG-1っすか!
いいですねぇ
ぼくも最近、ちょっと小さめのギターが欲しくなってきたんですよ。
でも
もうこれ以上ギターが増えると
一本一本に目が届かなくなってきそうでヤバイです。
いや、そんなに多くは持って無いんですけどね・・。

ん?
ここは奮発して、牛より象のナットにしましょうよ!(笑)
やはり象牙は一番だと思われます。

Posted by: ken-sann | November 01, 2006 at 21:32

ですね。
象はBESTなんですが、牛でも充分かなと思ってしまいます。
コスト・パフォーマンスってヤツですかね。
LG-1は最近の再生産モデルなので、お持ちのJ-45にキャラは近いかも知れません。
何てったってX-ブレイシングですから。
LG-1と云う名のLG-2?

Posted by: Sleepy | November 01, 2006 at 23:21

■ Sleepy さん
コスト・パフォーマンス、確かに・・・・。

あ、そうなんですか、
LG-1ってXブレイシングになってたんですね、知りませんでした。
でも、そのほうが“音”は良かったりして!
J-45もやはり現行モデルは現行っぽい音がしますから・・・。
そういうもんなんですよ!あはは!

Posted by: ken-sann | November 02, 2006 at 00:47

そうだったんですか!
最近のJ-45は無いんですね、ブリッジを固定するボルトが。
中古で2009年製のカスタムショップ製J-45を買ったんですけど、アジャスタブルサドルのアンカー用ボルトの緩みを確認するために手を入れてみたら、どこを触ってもアンカー用の大きなナット以外の突起が無いので「何故だー、手を抜きやがって」と思っていたところなんですよ。
正規代理店がブリッジの接着強度が上がったためボルト留めは廃止になったと言うなら、それが理由なんでしょうね。
不良品じゃなくてよかったーーーー。

Posted by: てんむす | May 26, 2013 at 15:15

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