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March 21, 2005

テスコ < TEISCO >

テスコ < TEISCO >
(プロフィール・ページに掲載されていたギターです)

teis1a テスコ モデル名不明。
 約10年前の話である、とある自動車修理工場の解体車置場。
 この片隅に置かれた古い車のウインドウ越しに、イカれた形のギター・ヘッドが突き出て見えていた。
 どうせろくなもんじゃないな・・・。なんて思いながら車を覗き込んだ瞬間から、このギターとの付き合いが始まった。

 な、なんと車の中に放置されていたのは「テスコ」! 60年代の国産エレクトリック・ギターの草分け的メーカーのひとつ「グヤトーン」と並ぶ存在だった、あの「テスコ」のギターであった!
 んで、さっそく引っぱり出してみると・・・、汚れに汚れてまっ黒だったが、外見上たいした損傷は見られない。
 「こいつはイケるぜィ!」と、ひとりニヤニヤしてしまった・・。

 さっそく修理屋のオヤジと交渉。
 「これさぁ、いらないでしょ? ちょーだい?」
 まったく楽器には興味が無いこのオヤジ。
 「あ、それ? いらないよ、持ってけドロボー!」
 交渉成立・・?
 と言うわけで、この日からこの「テスコくん」は我が家の一員となったのだった。

 たぶん車のオーナーだった人が家財の廃棄物を一緒に捨てたものと思われるのだが、何てコトをするんだろう!?
 たしかに、あの状態ではまったく弾く気にもなれなかったのだが・・・。
 
 そしてオーバーホールに・・!
 まず、すべてのパーツを外し、バラバラにして汚れを取り除いた。
 状態を良く確認してみると、ほとんど弾いて無い事が判明してきた。 フレットは減ってないしピックガードの弾きキズも殆ど無い。弦も当時のまま、3弦が巻弦だった(フラット・ワウンド!)。
 ちゃんと音が出るのかが一番の心配だったが、とりあえず組み付けて弦を張る。 ネックの反りがあったが、幸いトラスロッドの調整が効いたので一安心。 各部調整して音出しとなった。
 
 写真で分かる通り、このギターにはスピーカーが付いている! ボディ裏の電池ボックスの蓋をあけ、9V電池を入れると・・鳴るハズである。
 最近ではスピーカー付のミニ・エレキが発売されているが、実はこのギターが元祖なのであった!
 素晴らしい発想でギターを作ってしまった当時のテスコの人たち! いや、当時の各ギター・メーカーの人たちの熱き想いが伝わってくるようだ!

 いよいよだ、ピックガード上にあるスピーカー・スイッチを“ ON !”・・・、鳴らないぃ。
 残念ながら、どこか壊れてしまっているようで・・鳴らなかった・・。
 気を取り直し、今度はアンプへプラグ・イン!
 
 たぶん、何十年ぶりかの目覚め!
 愛用のフェンダー(シルバーパネル)アンプからは素晴らしいサウンドが流れだしたのだぁぁ!
 こいつのナチュラル・サウンドは美しい! ちょっとチープな感じがまた哀愁?を漂わせてるのだ・・。
 型はちょっと違うが、ライ・クーダーやデヴィット・リンドレーも愛用しているこの「テスコ」、うむっ、分かる気がする・・・。

teis2

 マーシャルなどのハイ・パワー・アンプにつなぐと、どうだ!?
 ボリュームを上げると、もう大変! 暴れまくってしまう・・! たぶん長年の恨みが・・いや違う、当時のピック・アップ製作の限界なのか?それとも老朽化のためなのか? たぶんコイルの緩み等があると思うのだが、とにかくハウる!
 でもね、イイ音するんだよね・・アジがあるオト!
 
 こんな良い音?がするギターなのだが欠点もある。いや楽器としては欠点だらけと言った方がいいかも?
 ボディ・バランスが悪いし、オクターヴ調整が正確に出来ない。ネックが太過ぎだったりして・・・、数え上げたらきりが無いのだ。
 
 んでも、その音と奇妙なバランスに造形されたシルエット!
 そんな事はまったく気にならない程の個性を秘めているのだ。
 もー、愛さずにはいられないギターのひとつだ。と同時に、ホントに当時の職人たちの努力と発想に敬意を払わずにはいられないのだ。
 
 んで、この「テスコ」。モデル名が分かんないんだよね・・良く調べてないってのもあるが・・誰か教えて下さい、詳しい人。
 
 実はこの時、もう一本違う型の「テスコ」を手に入れてたので、これもまた機会があれば紹介いたします。
 

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Comments

こんにちは、boogieといいます。TRG-1だと思います。ブリッジ後方の楕円のプレートがモデル名だったと、
シングル・カッタウェイもありました。

Posted by: boogie | May 11, 2005 at 18:33

> boogieさん!ありがとうございます!
 やっとモデル名が分かり、モヤモヤが晴れました。
 楕円のプレートには、もう読めるような文字は何も残ってませんでした。
 シングル・カッタウェイ・モデルはライ・クーダーが弾いてる写真を見たことがあります。
 ホントにありがとう御座いました!

Posted by: ken-sann | May 11, 2005 at 20:56

こんにちは。
テスコ君繋がりでTB失礼します。
以前描いたハウンドドッグですが、実は私はこれはテスコ君だと思い込んでいましたがネットで違うとおっしゃってる方がいたんです。
本当のところどうなんでしょうかねぇ?ご存知でしょうか?

Posted by: lyne | May 14, 2005 at 11:41

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Hound Dog Taylorは1915年4月12日ミシシッピ州はナッチェス生まれ。 去年getした大昔のスエーデンで行われたブルースフェスティバルのビデオの中で動くハウンドドッグを初めて見た。 そのビデオでは他に同じく動くT-ボン・ウォーカーや動くマジック・サム動くハウリン・ウルフ等、今まで見た事もないブルースの巨人達の生き生きと演奏するシーン満載の貴重なビデオだった。(その後し... [Read More]

Tracked on May 14, 2005 at 11:24

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