キング・ビスケット・タイム
今日こそは“キング・ビスケット・タイム”だっ!て、意気込んでダウンタウンに一直線にやってきた。
昨日とは違い、街は幾分にぎやかな感じだ。
この辺りの田舎じゃ、やっぱり信仰心のあつい人たちが多いのか?
日曜日は完全に安息日となってしまうようなので、まったく町の機能を失ってしまったかのように静かになってしまうようだ。
で、ビスケット・タイムは・・
“デルタ・カルチャーセンター”と言うところから、現在のラジオ放送は発信されているそうなので、とりあえずそこに向かった。
んがっ、が、「 Sunday,Monday Closed 」という文字が眼に飛び込んできた!
かー、月曜日もかよっ、休みは!
ツーリスト・インフォのネェちゃんは日曜が休みとしか言ってなかったぞっ!
一体全体、どーなっちまてるんだ、ビスケット屋!
ちきしょー! ここまで来て何も見れないなんて、最悪だぁ!
まったく、貴重な時間を使って一泊したのに・・。くそっ、“キング・ロス・タイム”になってしまった!
しかし、ここでじたばたしても始まらない、もう諦めた。
絶対に又来てやる!と心で叫びながら、車に乗り込みさっさと次の目的地へ走り出した。
そして、やって来たのは“ クラークスデイル ( Clarks Dale ) ”
ミシシッピー・デルタ地方の音楽中心地?のこの町の名は、ブルース・ファンならイヤというほど耳にしてる名だろう。
それほど、多くのブルースマンを引き受けてきた街なのだ。
町の中をぐるっと流してみる。ほほう、ヘレナに比べるとずいぶん大きな町だが、まぁ小さな地方の町といった感じだ。
だがこの町の街角で、マディ・ウォーターズやハウリン・ウルフが歌っていたなんて想像するだけで興奮してくる!
ダウンタウンには「デルタ・ブルース・ミュージアム」というのがあり、展示品は涙モノのお宝満載なのだった。
まずはタンパ・レッドが使っていた「トライコーン・リゾネイターのナショナル・ギター」
ハウリン・ウルフのエピフォン・セミアコ
サニー・ボーイのハーモニカ
ジョン・リー・フッカーの正体不明のギター
マディ・ウオーターズのへんてこなギルド・エレキ(このギターは、あの「 Electric Mud 」と言うアルバムで使ってたヤツだ。)
そしてなぜだか・・エリック・クラプトンの、あの“ブラウニー”ストラトが!こんな所にあるなんて、ホンモノだよ!
でも、さすがのクラプトンも、ここでは角に追いやられていたのだ。
まだまだ色々あったけど、一番の見ものはマディの生家!でしょう!
この町のプランテーションで生まれたマディ・ウォーターズの家・・と言うより小屋にちかい・・・
それがミュージアムの中にそのまま?移築されているのだ。
こんなトコに住めるのかよって思うほど・・一部屋しかない・・なのだ。
例によって、館内撮影禁止なので残念でした。自分で行ってみてね。
<クラークスデイルで有名なジューク・ジョイント>
Comments
本日帰宅して全部旅行記を読みました。 一人でミシシッピとは勇敢ですね。 現役のブルースマンが残り少ないから、「墓参り」になりますね。 ルイジアナ料理は最高!と言われています。 私も一度経験したいです。 ナマズは南部・・・アフリカでもよく食べるらしいですよ。 ナマズ&オクラ・カレー。 「Blues Burger」には笑いました。 海外でのティップは難しいですね。 私の娘など、親切でスーツケースを運んでくれた紳士にティップを払おうとしました。 あっはっは
Posted by: | November 01, 2005 at 19:13
ありゃ?
名前が無いですよぉ・・・。
koukinobaabaさんかな?違ってたらごめんなさい。
がさつな文章でしたが、お読みいただき有り難うございました。
そう、慣れないチップはタイミングとかもね、難しいですよね。
そうでしたか、アメリカのナマズ食文化はアフリカから人と共に渡って来たのかもしれませんね。
Posted by: ken-sann | November 01, 2005 at 21:31
はい、ご推測の通り、毎度あわてん坊のkoukinobaabaです。 本当に興味深いブルース旅行記でした。
Posted by: koukinobaaba | November 02, 2005 at 01:00
ぐはは!
あわてん坊が多いんですよ、ウチにくる人は・・・特に女性ね!?
ま、気になさらずに、今後もよろしくです。
Posted by: ken-sann | November 02, 2005 at 01:42